ヤマボウシ(別名:ヤマグワ)

ヤマボウシはミズキ (地方名:ダンゴギ) の仲間で、 郡山周辺の山にも自生していますが、街路樹
や公園の緑化樹、庭木などによく用いられ、5月中旬以降から6月中旬にかけ、樹冠全体に白い花
を付け私達を楽しませてくれます。 郡山市内で最も多く植えられているのは街路樹です。
ヤマボウシの花は、4枚の先の尖った白い 「総苞片」と呼ばれる花弁状の組織と、中央部の丸
い団子状の部分から成っています。この団子を虫眼鏡で見ますと、多数の極めて小さな花の集ま
りであることがわかります。ヤマボウシの花の構造をタンポポの花と比較してみますと、ヤマボウシの花の白い部分はタンポポの花の付け根の緑に膨らんだ部分、ヤマボウシの中央の丸い部分はタンポポの黄色い花全体に相当することになります。
さて、ヤマボウシの語源ですが、花の形が 「比叡山延歴寺の僧兵が白い頭巾をかぶった姿によ
似ているから」とされており、漢字では「山帽子」でなく「山法師」となります。 また、福島県中通り地方の方言名の代表として 「ヤマグワ」 があります。 この 「ヤマグワ」 の名は全国的にも使われており、ヤマボウシの別名とされています。
「この 「ヤマグワ」の名については、一般に「果実が秋になると桑の実に似た甘みの強い実が成
るから」とされています。 しかし極めて少数派ですが 「若葉は桑の代用になるのでヤマグワともいう」と興味ある説もあります。 これについて、蚕がヤマボウシの若葉を食するかどうか実験し、真偽をはっきりさせたいところですが、 私の周りには残念ながらそのような環境にありません。 どなたか実
験してその結果をお教えいただければ幸いです。
ヤマボウシによく似た街路樹にハナミズキ (アメリカヤマボウシ)があります。これらの樹種の見分け方ですが、樹皮を見れば季節に関係なく区別することが出来ます。即ち、写真に見られるように、樹皮の所々が不定形のうろこ状にはがれているのがヤマボウシ、樹皮が細かい網目状になっているのがハナミズキとなります。


