オガタマノキ


オガタマノキは関東以西の太平洋側·四国·九州沖縄の海岸林に自生するとされるモクレン科の常縁高木で、福島県においての自生は見られません。
私が初めてオガタマノキに出会ったのは平成15年頃だったと思いますが、開成山大神宮を参拝し、境内を散策した折、拝殿と授与所を繋ぐ渡り廊下の奥に四角にしめ縄で囲まれた結界が張られ、その中央に植えられた常縁樹に出会った時と思います。何せ初めて見る樹ですから名前が判らずしげしげと見ていると、拝殿の方から渡り廊下を歩いてこられた、白衣に袴をはいた神主さんと思われる方が「これはオガタマノキですよ。」と声をかけてくださいました。
「おがたま」という響きに、何故かしら優しさと神様を感じたのを今でもよく覚えています。
オガタマノキの名の由来ですが、古来よりサカキとして用いられており、神霊をお招きする「招霊の木」が変化したとの説があり、漢字で「招霊の木」や「小賀玉の木」等と書かれます。 なお、別名としてダイシコウ(大師香:弘法大師が高野山で香木として焚いた)やトキワコブシ(常磐辛夷:常緑のコブシ)等があります。
オガタマノキは、3月に直径5cm弱で花弁は淡いクリーム色、下部がピンク色の香りのよい花を咲かせます。モクレンの仲間としては小さな花で、葉に隠れて目立ちませんがその清楚な姿はとても魅力を感じさせてくれますので、参拝の折はぜひ会いに行かれては如何でしょうか。また、開成山大神宮には「カラタネオガタマ (唐種招霊)、別名: トウオガタマ(唐小賀玉)」が南駐車場の中篠政恒頭徳碑の脇に植えられています。この木は中国原産のモクレン科の常緑中木で、花は 5~6月にクリーム色の花を付けますが、この花の香りは紛れもなくバナナそのものです。